水星逆行は願望実現を止められない:ネヴィル・ゴダードの想定の法則が教えること

3週間、誰もが水星のせいにします。けれど水星が後ろへ戻ることはありません。地球から見るとそう見えるだけです。水星逆行の本当の仕組み、ネヴィル・ゴダードが占星術について語ったこと、そしてこの期間をただ待つのではなく「改訂(リビジョン)」に使う方法をお伝えします

Share
星空の京都の塔を背に、真鍮の太陽系儀と『想定の法則』の横でノートに書く女性
渋川春海が生まれた町、京都の星空。水星は後ろへ戻らない。変わるのは、見る場所だけ。

ひとことで

水星逆行が願望実現を止めることはありません。水星は一度も後ろへ戻りません。約3週間、地球から見てそう見えるだけです。2026年最後の逆行は10月24日〜11月13日、蠍座で起こります。

ネヴィル・ゴダードの想定の法則では、現実になるのはあなたが想定する状態であって、惑星の位置ではありません。逆行があなたに影響するのは、あなたがそう想定した場合だけ。この時期は改訂法(リビジョン)に使いましょう。

方法のすべては『想定の法則』で解説しています。

覚えておきたいこと

  • 2026年の逆行:2月26日〜3月20日、6月29日〜7月23日、10月24日〜11月13日。
  • 逆行は地球の位置による目の錯覚。水星が進路を逆にすることはない。
  • コペルニクスは、惑星ではなく観測者を動かして逆行を説明した。
  • トラブルを予期することも想定のひとつ。内なる言葉の力は言霊の記事へ。
  • 逆行のテーマは見直しとやり直し。つまり改訂法。

くわしくは『想定の法則』で。ネヴィル・ゴダードの教えを日本語で一冊にまとめました。

かみくだいて言うと

年に何回か、水星が空で後ろへ戻っているように見え、うまくいかないことは何でも水星のせいにされます。でも本当は後ろへ戻っていません。私たちが見ている場所のせいで、そう見えるだけです。

ネヴィル・ゴダードは、人生は惑星の動きではなく、あなたが自分について信じていることに従うと教えました。3週間ずっとトラブルを待っているなら、その「待つ気持ち」こそが本当の問題です。

この3週間は、一日一日を望んだ形で生き直す時間にしましょう。はじめての方はネヴィル・ゴダードとはから、そして本『想定の法則』へ。

audio-thumbnail
この記事を音声で聴く:水星逆行があなたの願望実現を止められない理由、ネヴィル・ゴダードが占星術について語ったこと、そしてこの3週間を改訂(リビジョン)に使う方法。
0:00
/105.418594

注目の本

The Universe Unveiled『想定の法則』ネヴィル・ゴダードの教えを日本語で

空の許可を待つことに疲れた人のための本

『想定の法則』は、現実を決めるのが状況ではなくあなたの状態である理由と、まわりのすべてが反対を示すときにその状態を保つ方法を、日本語でやさしく解説します。

Amazonで見る

想定の法則の物語 · 星と暦のはなし

後ろへ戻らなかった星

3週間、誰もが水星のせいにします。けれど水星は一度も進路を逆にしません。そう見えるのは、私たちが見ている場所のせいです。

10月24日から、ひとつの小さな惑星が、たくさんのことの犯人にされています。

止まってしまったスマートフォン。違う住所に届いた荷物。送らないと決めていたのに送ってしまったメッセージ。11月13日まで水星は逆行中で、この3週間、ほとんどすべての責任を負わされることになります。これは、水星が無実である理由と、本当にあなたの結果を決めているものがもっと近くにある理由についての物語です。ネヴィル・ゴダードをまだ知らない方は、まずネヴィル・ゴダードとはをご覧ください。このサイト全体の土台にある彼の答えは、ひとつです。あなたの人生は空ではなく、あなたが想定する状態に従う。それが想定の法則です。

キーワード
水星逆行
年に約3回、約3週間ずつ、水星が星々に対して後ろへ戻っているように見える期間。2026年は2月26日〜3月20日、6月29日〜7月23日、10月24日〜11月13日。
見かけの逆行運動
この現象の天文学上の名前。地球とほかの惑星が、異なる速さと角度で太陽のまわりを回ることで生まれる錯覚です。
状態
ネヴィル・ゴダードの教えで、あなたが占めているアイデンティティのこと。世界はそれをあなたに映し返します。
改訂(リビジョン)
起きた出来事を、こうなってほしかった形で想像の中で生き直し、新しいバージョンが自然に感じられるまで繰り返すネヴィルの実践。くわしくは改訂法へ。
想定の法則
真実だと想定し、想定し続けることが事実になるという、ネヴィルの教え。

水星は後ろへ戻らない。あなたが見ている場所から、そう見えるだけ。見る場所を変えよう。

I

第一章

影の季節

占星術では、水星はコミュニケーション、移動、契約、テクノロジーを司ります。そのため水星が逆行に入ると、決まって同じ助言が届きます。契約にはサインしない、スマホのバックアップをとる、遅れを覚悟する、過去の誰かが現れても驚かない。予報された嵐に備えるように、この3週間を構える人は少なくありません。

I

図I 年に3回、同じ警告。「過ぎ去るまで待て」。3週間、ひとつの惑星に舵を預ける。

その助言が静かにあなたに求めていることに気づいてください。これからの3週間を自分の外にあるものに預け、そのあとで証拠を探せ、と言っているのです。この点を覚えておいてください。ネヴィルが関心を持つのは、まさにその「証拠」の部分だからです。

II

第二章

惑う星

古代ギリシャ人は惑星を「プラネテス」、さまよう者と呼びました。恒星のようにじっとしていなかったからです。日本語の「惑星」という言葉も、まさに「惑う星」と書きます。さらに不思議なことに、惑星はときどき速度を落とし、止まり、しばらく後ろへ戻り、何事もなかったかのようにまた進みはじめました。

地球を宇宙の中心に置いた天文学者たちは、紀元150年ごろのプトレマイオスに至るまで、この後戻りを説明しなければなりませんでした。彼らの答えは見事で、そして途方もないものでした。輪の上を回る輪、周転円を重ねて、見たとおりの動きを天に再現したのです。

1660年のアンドレアス・セラリウスによる版画。地球を中心に惑星の軌道が描かれたプトレマイオスの体系
図IIアンドレアス・セラリウス『大宇宙の調和(ハルモニア・マクロコスミカ)』1660年。地球をすべての中心に置いたプトレマイオスの体系。パブリックドメイン(Wikimedia Commons より)

千年以上ものあいだ、世界の最も優れた頭脳たちが、後ろ向きの動きを説明するために、ますます複雑な仕組みを組み立て続けました。そのどれも必要ありませんでした。惑星は一度も後ろへ戻っていなかったのです。

III

第三章

コペルニクス、観測者を動かす

1543年、亡くなったその年に、ニコラウス・コペルニクスは『天球の回転について』を出版し、太陽を中心に置きました。その一つの変更だけで、後戻りはひとりでに説明がつきました。それは惑星がしていることではなく、見え方に起きていることだったのです。誰もが見上げていた場所、つまり地球そのものも動いていたのですから。

16世紀に描かれたニコラウス・コペルニクスの肖像
図IIIニコラウス・コペルニクス。彼は惑星をひとつも動かしていません。動かしたのは、見る場所でした。パブリックドメイン(Wikimedia Commons より)
1660年のアンドレアス・セラリウスによる版画。太陽を中心に惑星が回るコペルニクスの体系
図IVセラリウス『大宇宙の調和』1660年より、コペルニクスの体系。同じ惑星、同じ空。中心だけが違う。パブリックドメイン(Wikimedia Commons より)

ゆっくり読んでください。これは天文学の一文で語られた、想定の法則そのものです。コペルニクスは空を直したのではありません。観測者を動かし、問題は消えたのです。

The Universe Unveiled『想定の法則』の表紙

コペルニクスは中心を変えました。ネヴィルは、それをあなたの人生で行う方法を教えます。

ネヴィル・ゴダードの教えを、日本語で一歩ずつ。

『想定の法則』を読む

IV

第四章

天地明察:立ち位置を正した人

日本にも、見る場所を正して、空と暦を合わせた人がいます。平安時代の貞観4年(862年)から、日本は中国の宣明暦をもとに毎年の暦を作ってきました。800年以上使い続けるうちに、暦は実際の天体の動きと合わなくなり、日食の予報も外れるようになっていました。

江戸時代の天文暦学者、渋川春海は、中国の授時暦を学び、ひとつの重要な補正を加えました。中国と日本の里差、つまり経度の差です。中国で計算された空を、日本から見上げた空に置き直したのです。貞享元年(1684年)に改暦の宣下があり、日本人の手による初めての暦、貞享暦が生まれました。小説や映画『天地明察』で知られる物語です。

V

図V 空は間違っていなかった。ずれていたのは、空を計算した「立ち位置」だった。

古い暦が狂っていたのは、空が変わったからではありません。別の場所に立って計算した空を、そのまま使い続けていたからです。あなたの人生にも、同じことが起こります。過去の自分という立ち位置から計算された「予報」を、今の自分にそのまま当てはめていないでしょうか。

V

第五章

追い越す車

天文学者は逆行を高速道路にたとえます。速い車が遅い車を追い越すとき、一瞬、遅い車が背景の木々に対して後ろへ滑っていくように見えます。どちらもバックしてはいません。角度と速さの問題です。

水星はいちばん速い惑星で、約116日ごとに太陽の地球側を通り過ぎます。その通過の約3週間、水星は後ろへ戻っているように見えます。やがて角度がまた変わり、前へ進みはじめたように見えます。逆転は、地球からの眺めの中にしか存在しません。

VI

図VI 高速道路の2台の車。1台が後ろへ滑っていくように見える。どちらもバックしていない。

ネヴィル・ゴダードは、あなたの人生について同じことを語っています。『Your Faith Is Your Fortune』(1941年)より。

「自分自身についての概念を変えなさい。そうすれば、あなたが住む世界は自動的に変わります。」

ネヴィル・ゴダード · Your Faith Is Your Fortune, 1941(当サイト訳)

人生が後戻りしているように見えるもの、つまり遅れや、繰り返し戻ってくる古いパターンは、多くの場合、あなたが今いる状態からの眺めです。見る場所を変えれば、後戻りはまっすぐに戻ります。

VI

第六章

ネヴィルと星

ネヴィルは占星術をよく知っていました。1968年11月4日の講演『No Other Foundation』で、彼ははっきりとこう認めています。

「多くの人が占星術を信じています。正直に言えば、私もかつては信じていました。」

ネヴィル・ゴダード · No Other Foundation, 1968年11月4日(当サイト訳)

講演の題は、誰もほかの土台を据えることはできないというパウロの言葉から来ています。ネヴィルはその土台を、人間の想像力だと読みました。彼は誰にも空を見上げるのをやめろとは言いませんでした。ただ、空に決める役目を渡すことを拒んだのです。

彼の師も同じでした。1933年の冬、お金もないまま故郷のバルバドスに帰りたいと願ったネヴィルに、師アブドゥラは暦を確かめることも、良い季節を待つこともしませんでした。言ったのはひとことだけ。「あなたはバルバドスにいる」。ネヴィルはその状態の中で眠り続け、やがて船の切符が届きました。

VII

第七章

見直す、やり直す、書き直す

逆行の伝統の中で、取っておく価値があるのはここです。逆行のテーマは「見直す」「戻る」「考え直す」「やり直す」といった言葉ばかり。過去が戻り、古い会話がもう一度開かれます。

これはほとんどそのまま、ネヴィルの改訂法(リビジョン)です。毎晩、その日の場面をこうなってほしかった形で生き直し、新しいバージョンが自然に感じられるまで繰り返し、その中で眠りにつく。多くの人は逆行の3週間を、うまくいかなかったことを思い返して過ごします。あなたはそれを、書き直して過ごすことができます。

そして、また連絡してきた元恋人は? 逆行が送ってきたわけではありません。誰かに戻ってきてほしいなら、することはほかの月と同じです。関係がすでに戻った状態を想定してください。特定の人を引き寄せる方法もあわせてどうぞ。

逆行の考え方
想定の考え方
惑星がタイミングを決める
あなたの状態がタイミングを決める
3週間待つ
今、想定する
うまくいかない証拠を探す
うまくいかなかったことを今夜書き直す
過去が追いかけてくる
過去は書き直されるために戻ってくる

エピローグ

見る場所を変える

水星は11月13日に順行に戻ります。それを待つ必要はありません。後戻りはいつも、あなたがどこに立っていたかの問題にすぎなかったのです。

想定の法則で水星逆行を過ごす5つのステップ

  1. 後戻りしているように見えるものに名前をつける。ひとつだけ選びます。遅れ、沈黙、古いパターン。
  2. 毎晩ひとつの場面を改訂する。眠りに近い状態(SATS)で、その日の一場面をこうなってほしかった形で生き直し、新しいバージョンの中で眠りにつきます。
  3. 逆行の物語を語るのをやめる。「やっぱり逆行だから」と思ったら、そのたびに、望む結末からのひとことに言い換えます。言葉の力については言霊の記事もどうぞ。
  4. 良い知らせを耳にする。友人二人が何気なく「結局、全部うまくいったね」と話しているところを想像します。
  5. 11月13日を待たない。今日、結末を想定しましょう。水星が順行に戻るとき、あなたはもうそこにいます。

この物語が言っていないこと

  • 誤解水星逆行中は願望実現が失敗する。実際は現実になるのは、あなたが持続する状態です。惑星があなたに影響できるのは、あなたがそう想定した分だけです。
  • 誤解順行に戻るまで、何も始めてはいけない。実際は想定の法則では、始まりは内側で起こり、どの夜にでも起こせます。契約に慎重になるのは自由ですが、あなたの想定は待つ必要がありません。
  • 誤解法則を使うには占星術を捨てなければならない。実際はネヴィル自身、かつては信じていました。法則は空を見るのをやめろとは言いません。空に許可を求めないでほしい、というだけです。11:11の意味や、ほかのどんな日付についても同じです。
  • 誤解古い問題が再び現れるのは後退のしるし。実際は書き直されるために戻ってくるのです。しるしではなく、改訂する場面として扱ってください。
The Universe Unveiled『想定の法則』ネヴィル・ゴダードの教えを日本語で

惑星が舵を握っていたことは一度もありません。本当に握っているものを、この本が教えてくれます。

『想定の法則』は、ネヴィル・ゴダードの教えのすべてをたどります。状態を想定し、保ち、抱えているものを改訂し、眠りに近い状態を使う。どんな季節にも。

Amazonで購入する
用語集
逆行
地球とその惑星の角度が変わることで、惑星が星々に対して後ろへ戻っているように見える、見かけの動き。
順行
逆行していた惑星が止まって見えたあと、ふたたび前へ進みはじめるように見えること。水星は2026年11月13日に順行に戻ります。
周転円
大きな円の上を回る小さな円。天動説の天文学で、惑星の後戻りを説明するために使われました。
貞享暦
渋川春海が中国と日本の経度の差(里差)を補正して作った、日本人の手による初めての暦。貞享元年(1684年)に改暦の宣下がありました。
地動説
1543年にコペルニクスが発表した、太陽を中心とする宇宙のモデル。逆行を、観測者自身の動きによる効果として説明しました。
No Other Foundation
1968年11月4日のネヴィル・ゴダードの講演。かつて占星術を信じていたことを認めています。

水星逆行と引き寄せ:よくある質問

2026年の水星逆行はいつですか?

2026年、水星は3回逆行します。2月26日〜3月20日(魚座)、6月29日〜7月23日(蟹座)、10月24日〜11月13日(蠍座)です。タイムゾーンによって日付が1日前後することがあります。

水星逆行のとき、水星は本当に後ろへ戻っているのですか?

いいえ。逆行は見かけの動きで、実際の動きではありません。地球と水星は異なる速さで太陽のまわりを回っているため、両者の角度が変わり、約3週間、水星が星々に対して後ろへ戻っているように見えます。コペルニクス以来、天文学者はこれが観測者の位置による効果だと知っています。

水星逆行中でも願望実現はできますか?

できます。ネヴィル・ゴダードの想定の法則では、現実になるのはあなたが想定し、保ち続ける状態であって、惑星の位置ではありません。水星逆行があなたの結果に影響するのは、あなたが「影響する」と想定した場合だけです。トラブルを予期すること自体が、すでにひとつの想定だからです。

ネヴィル・ゴダードは占星術について何と言いましたか?

1968年11月4日の講演『No Other Foundation』で、ネヴィルは「多くの人が占星術を信じています。正直に言えば、私もかつては信じていました」(当サイト訳)と語りました。そのうえで、外からの影響ではなく想像力こそが、あなたの経験を築く唯一の土台だと教えました。

水星逆行は元恋人との復縁に良い時期ですか?

逆行は「過去が戻ってくる」時期とされ、この期間に元恋人から連絡が来たという話がよく聞かれます。想定の法則では、タイミングを決めるのは惑星ではなくあなたの状態です。誰かに戻ってきてほしいなら、関係がすでに戻った状態を想定し、その状態から生きてください。逆行はきっかけにはなっても、決めるものではありません。

想定の法則では、水星逆行中に何をすればいいですか?

この時期のテーマである「見直す」「やり直す」を、ネヴィル・ゴダードの改訂(リビジョン)に使いましょう。毎晩眠る前に、その日うまくいかなかった場面を、こうなってほしかったという形で思い描き直し、新しいバージョンの中で眠りにつきます。惑星のせいにする内なる会話から自分を守り、望む結末を想定し続けてください。

なぜ水星逆行中は何もかもうまくいかないように感じるのですか?

ひとつには、私たちがそれに気づくよう身構えているからです。何百万人もの人が3週間、遅れや行き違いを予期していれば、小さなトラブルのひとつひとつが「証拠」になります。ネヴィルにとって、感情をともなった予期は想定であり、想定は事実になります。だからこそ、逆行の物語を自分のものとして受け入れないことが大切なのです。

2026年11月、水星逆行はいつ終わりますか?

水星は2026年11月13日に順行に戻ります。10月24日に蠍座で始まった、その年3回目にして最後の逆行期間がここで終わります。

画像:アンドレアス・セラリウス『大宇宙の調和』(1660年)よりプトレマイオスの体系とコペルニクスの体系の図版、ニコラウス・コペルニクスの肖像。パブリックドメイン(Wikimedia Commons より)。

『想定の法則』の表紙

惑星が舵を握っていたことはない。『想定の法則』

本を見る

Read more